わたしの住む街でも、新型コロナウイルスの感染者が発生したのですが、あっという間に大まかな個人情報、職業やどこの地域に住み、勤務先は○○スーパーという噂がまわってきました。
しかし、実際は◯(△□地区)に住んでいる、◯(□△地区)に住んでいる、その方が働く□□スーパーは実は本人ではなく家族が働いているなど、あらゆる情報が錯綜していました。
以前も、□△地区で新型コロナウイルスの感染者が出た、△×病院に感染者が隔離されたなどの事実ではない情報が出回ったことがあったので、慎重になっていました。
さて、そのような噂(流言)はなぜ起こるのでしょうか。
そのような流言の発生条件について、
- 主題に対する受け手の感心
- 伝え手の認知的あいまいさ
- 伝え手の欲求・感情
- 伝え手の性格
- 批判能力
- 流言集団
- 社会的緊張
- 情報のあいまいさ
があるといわれています。
新型コロナウイルスの問題は未知のものであり、情報が乏しいことから起こる不安や、個人的な関心の大きさ、社会的緊張、情報のあいまいさなど、流言の発生条件にあてはまる部分が多くみられます。
また、人間の心理として、自分の不安を口に出し、他人と共有することで不安を解消しようとすることも流言の発生の条件のひとつともいわれています。
普段からおしゃべりが好きな人は「気軽に◯◯って△△らしいよー」と言ってしまいがちですが、それがデマにも繋がりかねないので、気を付けましょう。
現代はインターネットやSNSによってすぐに情報が拡散されてしまいます。
間違った情報を拡散することによって、人や財産を傷つけることもあります。
ちなみに我が編集部もネットニュースで関心事があれば、すぐ「ねぇねぇ、この芸能人って××らしいよ」「そういや、その人△△らしいね」のような噂をすぐ拡散してしまうので、情報の見極めをきちんとできるよう判断力を身につけたいと思います。
★「買いだめする人の心理」
参考書籍
- 人間理解の科学[第2版] 鈴木 清 編 ナカニシヤ出版 2015
参考サイト
- 災害時の流言(デマ)流言の心理・広がる原因・対策
- 心理学総合案内 こころの散歩道 アクセス日:2020/05/20
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/saigai/2011sanrikuoki_eq/ryuugen.html
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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