心理検査は1回ですべてがわかるの?

前回、前々回と心理検査を行うと何がわかるのか(「こころをどうやって測定するの?」「心理検査で何が分かるの?」)をお伝えしてきました。心理検査は実際のアセスメントでも使用されることが多くありますが、あくまでも基本となるのは面接です。心理検査は基本、面接を補うために使用されるものです。

例として、パーソナリティを測定しようとします。パーソナリティは表層と深層に分けることができます。このパーソナリティのどこの部分を測定したいのかによっても使用する検査が異なります。質問紙法は目的がわかりやすく、検査を受ける人の意識で回答を操作しやすいということから、心理の表層面を測定することができます。また、投映法の中でも、ロールシャッハテスト(インクのしみが何に見えますか?というアレです)は検査の目的もわかりづらく自分の意識をコントロールしづらいため、深層面を知ることができます。

以前の 「心理検査で何が分かるの?」 でも少し触れましたが、心理検査は1つの検査を行って「はい、終わり」ではありません。複数の検査を実施することを「テストバッテリー」といいます。テストバッテリーとは、本当に知りたいものに対し複数の検査を行うことで、多角的な視点から情報を得、その人の心理特性を解釈していこうとするものです。それぞれの検査の限界を補いあうこともできます。長時間の検査は受ける人に負担が生じるため、複数日に分けて行うことも少なくありません。

また、検査の結果がすべてではありません。実際、たった何回かの検査結果だけで「あなたはこんな人です!」と決めつけられても嫌ですよね。総合的な自分のパーソナリティの特徴を知ることによって、自分の長所はより活かし、直していったほうがいいかなと思ったことは気をつけていけばいいだけなので、極端に落ち込んだりする必要はないのではないでしょうか。

 

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