性の多様性

性の多様性を示す表現として、現在LGBTという言葉が広まっています。LGBTとは、Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)の頭文字をとった単語で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつです。

昨年ごろからLGBTを題材にしたドラマがたくさん放送されています。前回の記事で「」についてお送りしました。今回は、その続きをお書きしたいと思います。

今日本人の全人口の13人に1人がセクシュアル・マイノリティといわれています。この数字を学校に置き換えると、40人クラスに2~3人、500人の学校に35人という数字になります。学校の先生方には「普段接している児童・生徒の中にもセクシュアル・マイノリティ当事者がいる可能性があり、その子らが様々な葛藤や孤独を抱えながら学校生活を送っているかもしれない」ということを分かっていただきたいのです。

そして、性の多様性について、先生方に正しく知っていただきたい。その上で、「セクシュアル・マイノリティ当事者が、異常でもなく、特別な存在でもないということ」、「セクシュアリティは人間の個性の一つであること」、「セクシュアル・マイノリティ当事者も当事者でない人も、同じ人間であり、一人の人間として、尊厳をもって生きる存在であること」を、授業や学校経営の中ですべての子供たちに伝え続けていただきたいと思います。

欧米のドラマでは、LGBTのキャラクターが当然のように設定され、視聴者も当然のものとして受け止めているのと比べると、まだまだ日本は特別な存在として扱われているのが現実です。その意味で最近LGBTを題材にしたドラマは、「LGBTが個人を尊重する社会の象徴ではなく、当然の存在として描かれるようになる」ためのステップを一歩一歩進んでいる最中なのかもしれません。

セクシュアリティも含めて個人の意思を尊重し、誰もが居心地のいい雰囲気作りを考えていくことが大切です。社会は急には変わりませんが、一人一人のLGBTに目を向ける姿勢や正しい理解が差別や偏見を乗り越える大きな変化となるのです。どのようなセクシュアリティの人でも生きやすい社会になればいいなと私は思います。

参考文献:

公益財団法人 日本精神衛生会 「心と社会 49巻4号」から「鈴木富美子:生きづらさを乗り越えて」平成31年3月出版

 

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