横線が歪んで見えませんか?~身近な心理学編~

まずは、上の画像をよくご覧ください。細いグレーの横線が歪んで見えないでしょうか?

これは「カフェウォール錯視」と呼ばれるものです。

イギリスの心理学者グレゴリーらによって名づけられました。
彼らが出した1979年の論文では、この錯視図形のようにタイルが配置されたカフェの壁の写真が掲載されています。
タイルの境界線(モルタルに相当します)が傾いて見えますね。
しかし実際はどの境界線も平行です。
濃いグレー、あるいは淡いグレーのタイルが半分重なり合ったときに、最も強い錯視効果が得られます。
(NTT 錯覚を体験 イリュージョンフォーラム カフェウォール錯視より引用)

上の画像のように正方形の配置をそろえると、錯視が消えて、グレーの横線が平行に見えます。(一番始めの画像とスクロールして見比べてみてください!)

知覚心理学とは?

私たちは、普段の生活の中で外の景色を見たり、音楽を聴いたり、スマホを触ったり、アロマを嗅いだり、食べ物を美味しいと感じたりしています。
このように環境からの情報によって得られる感覚はそれぞれ視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚と呼ばれていて、私たちはこれらの感覚に基づいて色々なことを判断しています。

このように目や耳などから入ってくる物理的な情報をもとに外の世界の対象を内的に作り上げる過程のことを「知覚」とよびます。知覚心理学はこのような「知覚」のメカニズムを研究する分野です。

錯視とは?

普段の生活の中で起こる「錯覚」も知覚心理学の分野で研究されています。

視覚に関する錯覚のことを『錯視』といい、上の画像のように止まっているものが動いて見えるなど、目から得られた視覚情報の処理において誤ってしまう現象です。

上の画像は科学的に新しい錯視とのことで、研究により約86%の人にこの錯視が発生しているそうです。
どうやら全員が錯視を引き起こすわけではないようですね。研究の論文でも錯視を感じない人がいる理由はわかっていないと書かれています。

最後に

普段の生活の中で、実は気づかないだけでたくさんの錯覚が起きています。
こちらのサイトでは様々な錯覚(錯視・錯聴・錯触)が紹介されていますので是非ご覧ください!非常に面白いですよ!

こころ検定4級では、人間の五感の中でも“視覚”と“聴覚”についてや、錯視などの感覚に関する身近な現象について学んでいきますので、興味がありましたら是非、勉強してみていただければと思います。

参考文献


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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