防災心理学についてpart2

今回は引き続き防災心理学について記事を書かせていただくので、いつ、どこで起こるか分からない地震に備えていただきたいと思います。 前回の記事はコチラ

●危機的状況と行動心理

「周りが動かないから大丈夫だろう」⇒多数派同調バイアス

「逃げるほど大変な事態なら、周りの人がきっと大騒ぎになるはずだ。
でも、みんな静かだから大丈夫だろう」と大勢の人がいると、とりあえず周りに合わせようとする心理的特性を「多数派同調バイアス」といいます。(バイアス=先入観・偏見)
よく防災心理学で問題にされるひとつです。

実はこれは大変危険なことです。
特に協調性が高いと言われている日本人は危険です。
“オオカミ少年”のように思われるのが嫌で黙っている人も多いですが、大きな被害が出たときは、「多数派同調バイアス」で逃げ遅れたという例が多いのです。

「危険」、「怖い」と思ったら周りを気にせずに行動しましょう。
「嫌われる勇気」を持つことが大切です。
命は一度失ったら元通りになりません。
大切にするべき優先順位を間違えないようにしてください。

近年では東日本大震災のような大規模な地震災害や台風による被害も発生しているなかで、今後手遅れになる前に防災(災害)心理学を活かした心理面での支援やサポート体制はとても重要になり、期待もされているようです。

日本は防災に関しては先進国ではありますが、被災者の精神的なケアに関してはまだ完全に整備されているわけではありません。
最近は特に災害体験者の心的外傷(トラウマ)によるストレスが問題視されています。
実際に災害が起こると強いストレスやPTSD、将来への不安、絶望感などから鬱状態に陥る人が非常に多く、悪化して自殺を考えてしまう人も少なくはありません。

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文部科学省後援こころ検定2級対応メンタルケア心理士(R)でも精神医科学基礎でDSM-5分類法に準拠した「PTSD」に触れています。

参考文献

兵庫県立教育研究所 避難行動における心理的特性 
http://www.hyogo-c.ed.jp/~somu-bo/bosai/pdf/kou/24.pdf


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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