今月16日に「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」が公開となり、世間では様々な商品とコラボしたりしていて、見ない日はないといっても良いほど周りは鬼滅、鬼滅、鬼滅、鬼滅だらけですね。
私はまだ足を踏み入れていないのでどんな話かも分からないのですが、登場人物の一人煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)という人が、どうやら理想のリーダー像として注目されているようです。
メンタルケア心理専門士のテキストの内容にも出てくるのですが、今回はリーダーシップ論について書きたいと思います。
心理学者の三隅二不二(みすみじゅうじ)氏は、PM理論という理論を用いて、リーダーの行動特性を分類しました。
PM理論とは…
P機能「目標達成機能」…目標を達成するために人を動かしたり、計画を練るなど目標達成することを重視しています。
M機能「集団維持機能」…なごやかな雰囲気を出し、集団行動を円滑に進め、まとめようとする、部下の悩みを聞き、アドバイスをするなど集団としてのまとまりを重視しています。
このP機能とM機能の行動特性を組み合わせてタイプ化したのがPM理論になります。
三隅二不二氏は「P機能」の強弱(P、p)と「M機能」の強弱(M、m)の組み合わせでリーダーのタイプを「PM型、Pm型、pM型、pm型)」の4つに分類しました。
- PM型…目標を明確にし、集団の維持にも気を配ることができる理想的なリーダー像
- Pm型…仕事に対して厳しく、成果を上げることができるが、集団をまとめる力がない(人望がない)
- pM型…集団をまとめる力や人望はあるが、仕事の成果が上げられない
- pm型…面倒見はいいが、成果を上げる力も集団をまとめる力がない。リーダー向きではない
三隅氏の研究では、P機能とM機能が共に高いPM型のリーダーを有する集団は、スタッフの満足度が高く、生産性が高いという結果からPM型が最も望ましいリーダーシップということを結論付けています。
リーダーの立場で悩んでいる方やこれからリーダーになる方、ご自身がどのタイプなのか参考にされてみてはいかがでしょうか。
参考文献
メンタルケア心理専門士テキスト「精神予防政策学」
Yahoo!「「鬼滅の刃」煉獄杏寿郎に学ぶ 理想の上司の特徴3つ」10/26(月) 9:48配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa7cb5da79498852ef6679a27d6fce9c0b30d97b?page=1
マーキャリ「PM理論は理想のリーダーシップを身につけるヒントになる!」
2020/07/08 https://media.mar-cari.jp/article/detail/1208
西東社 渋谷昌三「面白いほどよくわかる!心理学の本」
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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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