いじめとは? part2

前回、いじめの定義についてお話したのですが(「いじめとは?」)、いじめは残念ながら思春期だけの問題ではありません。
社会に出ても「いじめ」は大なり小なり存在します。
いい年した大人でもいじめをするのです。
これから社会へ出ていく子どもたちへは希望をつぶしてしまうようで心苦しいですが、残念ながらそういった大人も存在するのも事実です。

実際、わたしも学生時代や社会人になってもいじめを受けたことがあります。
思い出すのも嫌なこともあります。
逆に知らずのうちに、いじめに加担していたこともあります。
いわゆる「見て見ぬふり」です。
集団心理には「傍観者効果」というものがあり、傍観者の存在がいじめを強化させてしまうのです。
傍観者心理として「助けてあげたいけど、自分がターゲットになったらどうしよう」「自分には関係ない」「誰かが助けてあげるだろう」といったものがあります。

いじめというと、身体への暴力行為や暴言、恐喝等があります。
これらも十分傷つくものですが「無視」というのも心に大きな影響を及ぼします。
最近、とある講義を受講する機会があり、その中で講師が仰っていたことで心に残ったことがあります。

遊戯療法において、子どもと“かくれんぼ”をする時にわざと見つけないそうです。
すると、子どもは見つけてほしくて自分の存在をアピールします。
それでもわざと知らないふりをして無視していると、子どもは傷つき、泣きだすのだそうです。
かくれんぼには「死(かくれる)」と「生(見つける)」作業があり、子どもを見つけてあげることが「生き返り」の作業とのことでした。
つまり、その存在を無視するということは存在を否定することであり、生きている存在として認めない=いじめなのです、とおっしゃっていました。

最近、痛ましい事件が多く報道されますが、自分も相手も大切に思う心が広がることを切に願います。

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