私事ですが、身内に小学生・幼稚園児が3人おり、最近、大人がリモートワークのため家で仕事しているのを見て、それぞれが働くことに興味を持ち始めたようです。
大人のしている仕事や片付けなどの手伝いも率先してやろうとしています。
それはそれでとても素晴らしいのですが、そのうちの1人の目当てが報酬ありきなのです。
お皿を拭いたら100円、草むしりをしたら100円…と、働くことに対する対価を要求するわけです。
その「何かをやろうとする気持ち」というのは、外発的動機付けと内発的動機付けから湧き上がるものです。
「外発的動機付け」というのは、お金を貰うために仕事をするとか、評価を上げるために頑張ろうとか、報酬、罰、競争、協同(グループ内で個人間の競争を促すことで結果的にグループの成果をあげさせようとする)などによって動機付けられるものをいいます。
逆に「内発的動機付け」というのは、やりたい!しりたい!とか報酬などを目当てとすることではなく、自発的に好奇心から湧き上がってくるものをいいます。
子どもが「やりたい!」というのは、はじめはそのほとんどが内発的動機づけによるものなのではないでしょうか。
やる気の出し方は人それぞれであって、きっかけは何でも良いでしょうが、外発的動機付けは「報酬」や「罰の回避」が目的となってしまい、本来のやる気を失わせることもあります。
子どもも最初は純粋に「お手伝いたのしいなー」と思ってやっていても、お金が目的となればお金をもらっても「楽しくない、掃除が面倒くさい」となる場合もあります。
高校時代の友人は進学に有利となるよう内申点を上げるために生徒会役員になりました。
その友人は、普段、人前に出ることを極端に嫌がるのに、バリバリに選挙活動をしていたので「動機」は人を変える力もあるのでしょう。
この記事をご覧の方の中にはこころ検定合格を目指す方もいらっしゃるかと思いますが、ずっと勉強していると、嫌になることもあるかと思います。
嫌気がさしてきたときは、なんでこころの勉強をしようと思ったのか、初心に振り返ってみてはいかがでしょうか。
もういちど新たな気持ちで頑張ることが出来るかもしれません。
参考図書
- メンタルケア学術学会認定こころ検定公式テキスト4級
- 第6章 “気持ち”と“やる気” 日本学術会議協力学術研究団体 メンタルケア学術学会 監修
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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