「キレる17歳」世代が調べてみた現在の少年非行

連日、痛ましい事件が起きていて、暗いニュースばかりに目がいきがちな「キレる17歳」世代の筆者です(「キレる17歳」世代とは2000年代前後に起きた凶悪な犯罪が当時17歳前後の少年によるものということから、1982年生まれの前後の世代を指してそう呼ばれたそうです)。

実はわたしも中学生の頃は些細なことですぐにキレて、物を壊したり、人を罵倒したり…と家族や先生たちに大迷惑をかけていました。思春期特有の混乱もあり、何もかもが気にいらずに、毎日ムシャクシャして荒れていたのを思い出します。

 さて、少年非行のパターンとしては、家出や万引き、恐喝などの延長線上に様々な要因が絡み合い傷害致死や殺人へエスカレートする場合と、いわゆる非行歴のない「普通の子」が突然凶悪な犯罪を起こす場合との二極化しています。先述の「キレる17歳」世代の起こした事件は、「普通の子」が起こした「いきなり型非行」であるといわれています。

この「いきなり型非行」の背景にはコミュニケーションの障害が根底にあるとされており、適切な自己主張や感情表現が出来ないことなどから対人スキルに乏しく、表面的な付き合いのみで済ませようとします。また、我慢や自分の気持ちのコントロールが困難であったり、不適応感や孤独感、無力感、被害感を抱えていたりするのだそうです。また、ゲームやインターネットなどのバーチャルな世界に没頭し、そこで誇大感・万能感を肥大させ、自分中心的な考えに基づいて短絡的に重大な事件を起こすのだそうです。

これらの点をふまえ、非行少年の生身の人間同士の相互的な交流・絆を複数つくる、基本的な生活習慣、「人との付き合い方」から指導する、感情表現や感情のコントロールの仕方を教える、自己主張の仕方やソーシャルスキルを教える。親と子の相互的なコミュニケーションを支援する、といった考えに基づく取り組みも矯正施設では行われています。

参考資料 http://www.niye.go.jp/kikaku_houkoku/upload/project/268/268_30.pdf

子供の非・反社会的行動への対応 少年鑑別所の現場からー 東京少年鑑別所 吉永 千恵子

 

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