新型コロナウイルス感染症の影響による日々の暮らしの変化に伴い、不安やストレスを抱えて、ひとりで悩んでいませんか?
昨年にも「ひとりで悩んでいませんか?」で記事を書きましたが、2021年の自殺者で生活苦が原因という方が増加しているそうです。
現在、長引くコロナ禍で、日常生活が大きく変化し、心身ともに疲れてしまった、生活が困窮している、といった方へのソーシャル・サポートが必要とされている状況です。
厚生労働省と警察庁は1月21日、2021年の全国の自殺者数(速報値)が前年より251人少ない20830人だったと発表しました。自殺者全体の数は減ったが、原因・動機別にみると「生活苦」が増えており、長引くコロナ禍が影響しているとみられる。
昨年の自殺者、原因「生活苦」が増加…長引くコロナ禍が影響(読売新聞オンライン)
とのことです。
新型コロナウイルスの影響が続くなか、自殺防止に取り組んでいる全国の支援団体が連携して、電話相談の窓口を設置しています。
自殺防止に取り組む民間団体によると、コロナ禍前に比べると、生活困窮を訴える人からの相談は約3割増えているとのことです。
今後特にメンタル面でのサポートを必要とする方が増えることが予想されます。
厚生労働省では、「自殺はその多くが追い込まれた末の死であり、その多くが防ぐことができる社会的な問題」であるとして、保健、医療、福祉、教育、労働その他の関連施策と連携を図り、総合的な自殺対策を推進するとしています。
今、悩みを抱えている方の中には、対面や電話で自分の気持ちを伝えることが難しい方もいらっしゃるかと思います。
厚生労働省の「まもろうよ こころ」のページには、LINEなどのSNSや電話で悩み事を相談できる窓口や、自殺対策の取り組みなどの情報を分かりやすくまとめています。ぜひご一読いただければと思います。
▽「よりそいホットライン」は0120-279-338
▽「いのちの電話」は0570-783-556
▽18歳までの子どもを対象とした「チャイルドライン」は0120-99-7777などとなっています。
SNSやチャットでの相談を受けられる団体
▽https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/sns/
各団体のTwitter、LINE、チャット等で相談できる一覧があります。
参考文献
- 昨年の自殺者、原因「生活苦」が増加…長引くコロナ禍が影響2022/1/21(読売新聞オンライン 2022/2/3閲覧)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220121-OYT1T50196/ - 厚生労働省
いのち支える 相談窓口、ゲートキーパー、自殺対策の取り組みなどの情報をわかりやすくまとめたサイト「まもろうよ こころ」
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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