猛暑日が続き、身体がだるかったり、食欲が落ちている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
食欲はないけれど、暑い日が続くと、アイスクリームやかき氷など、冷たいものが食べたくなりますよね。
「27℃の壁」というものがあり、気温が27℃を超えると、自然と身体が冷たいものを欲するようになるそうです。そのため、アイスクリームや冷たい飲料の売り上げが増えるといわれています。
ちなみに、27℃というのは、室温や体感温度がそれを超えると不快に感じたり、熱中症のリスクが高まるとされる温度です。
今年は梅雨明けが早く、気温の上昇も早かったため、6月ごろからアイスクリームの売れ行きが好調だそうです。
冷たいものが欲しくなるこの季節、アイスクリームやかき氷を食べたときに、頭が「キーン」となって頭痛がした経験のある方も多いのではないでしょうか。
これは「アイスクリーム頭痛」と呼ばれるもので、今回はこの「アイスクリーム頭痛」についてご紹介したいと思います。
アイスクリーム頭痛とは
アイスクリーム頭痛は、正式には「寒冷刺激による頭痛」といいます。
かき氷などを一気に口に入れて頭痛が起こるイメージですが、冷たいものを食べたときだけでなく、たとえば水温の低い水に入ったときや、寒い日に暖かい部屋から急に外に出たときなど、寒暖差によっても起こります。
頭痛がするといっても、脳に異常があるわけではありません。
原因としては、かき氷などを一気に食べることで喉が急激に冷やされ、喉にある三叉神経が刺激されるため、脳がその冷たさを「痛み」と錯覚してしまい、頭痛が起こると考えられています。
予防策としては、言うまでもないかもしれませんが、冷たいものを少しずつ、ゆっくり食べることが大切です。
最後に
いかがだったでしょうか?
まだまだ暑い日が続きそうです。アイスクリームやかき氷で涼をとる機会も多いと思いますが、頭が痛くならないように、慌てずゆっくり楽しみましょう。

参考サイト
・TENPOS food media 2025/07/10「アイスと気温の密接な関係!売上が爆伸びする“27℃の壁”とは?」
・いしざき脳神経内科コラム「冷たい風に当たると頭痛が!寒冷刺激による頭痛(アイスクリーム頭痛)について」
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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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