今日で4月の3週目が終わりとなり、残り1週間でゴールデンウィークに入ります。
新型コロナウイルス感染拡大には十分に気を付けて、素敵なゴールデンウィークを過ごせることを祈っております。
さて、皆様はどのようなゴールデンウィークを過ごされるご予定でしょうか?
家族で旅行に出かけたり、1週間家でまったり過ごしたりと色々あるかと思います。
その中でも、子供については外で遊んだり、習い事などがあるかもしれません。
今回も、そんな子供たちについて取り上げたいと思います。
皆様は「ゴールデンエイジ」という言葉をご存じでしょうか?
スキャモンの発達曲線の神経系の図を見ると分かるのですが、ゴールデンエイジとは、9歳~12歳までに訪れる「急速に神経系が発達する時期」であり、急速な運動能力の向上が期待できる時期となります。
また、プレゴールデンエイジと呼ばれる、3歳~8歳の期間でも同じように神経系が急速に発達しますので運動能力の向上が期待できます。
ただし、プレゴールデンエイジについては子供の集中力が持続しないので多種多様な運動、スポーツを経験させるのが重要になります。
上記の3歳~12歳の期間で学習した運動については、「癖」としてその後も残ると聞いたことがあります。
筆者自身もこの経験があります。
小学校4年生からサッカーを始めたのですが、リフティングを太もものみで行うのがとても得意な少年でした。
以前、フットサルをする機会があったので久々に太ももリフティングをしてみたところ、400回近くまでリフティングをすることが出来て、びっくりしたのを覚えています。
実体験のみのお話にはなってしまいましたが、このように3歳~12歳の期間で学習した運動が癖として残ると筆者は感じております。
また、13歳~15歳のポストゴールデンエイジと呼ばれる期間もあります。
この期間に関しては、筋骨格の成長が大きく向上しますが、神経系については発達が済んでしまっているので、すでに体得している身体の動きのクオリティを上げることが重要となっております。
★「子どもの運動神経を養うには?」
このゴールデンエイジの期間の体力と学力についての分析もされており、小中学校を対象とした、文部科学省による「全国学力・学習状況調査」とスポーツ庁による「全国体力・運動能力・運動習慣等調査」の結果を分析したところ、小学生においては体力が高いほど学力も高い傾向があるという結果となったそうです。
このように、3歳から12までの大事な期間に色々な運動を行い、身体の動かし方を学習することで、体力のみならず学力にも影響がでる可能性があることが示唆されています。
ですので、この期間の子供たちにはしっかりとした運動ができる環境を作ってあげるのも教育の一環かもしれません。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外で身体を動かす機会も以前よりは減っているかもしれませんが、家でもご近所の方々に迷惑が掛からない運動もありますので、ぜひ工夫をしてみてはいかがでしょうか?
【参考文献】
運動が出来る子は勉強もできる!スポーツ庁「体力と学力の関連についての分析事業」調査結果より 多治見市教育委員会 教育研究所
https://gifukenren.com/wp-content/uploads/2020/02/3e8a87ac69af54d0732a2ee067f1c95b.pdf
ゴールデンエイジとは?子供の運動神経を鍛える方法を脳科学者にきく みらのび
https://miranobi.asahi.com/article/13605
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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