家族の問題

突然ですが、あなたは家族との仲は良好ですか?もちろん円満だという家庭もあれば、様々な理由によって残念ながら家族としての機能を果たしていない場合もあるでしょう。

昨今、保護者から子への「児童虐待」や配偶者からの心身への暴力・言動「ドメスティック・バイオレンス(DV)」などの痛ましい事件が次々に報道されています。現在、全国の児童相談所における児童虐待に関する相談対応件数は増加し続けており、平成28年度には「児童虐待の防止等に関する法律」制定直前の約10.5倍に当たる122,575件となったそうです。これは虐待そのものの数が増えたということではなく、メディアによる報道や189(児童相談所全国共通ダイヤル)の周知により、国民の児童虐待に対する意識が高まったことにより、通告が増加していることが考えられます。

しかし、その通告の数の分だけ、身体だけではなく心にも傷を負った子ども達がいると考えるとやるせない気持ちになります。

さて、今回は家庭に重点を置いた家族療法についてお話していきたいと思います。

家族療法とは、何か問題が生じた場合に問題が起こっている当事者本人だけではなく、家族全体を治療対象とする心理療法のひとつです。

家族をひとつのシステムとして捉え、家族としてのシステムがうまく機能していないがために問題が生じたとみなすものです。問題が生じた原因を特定の家族にあるとは考えず、家族全体としての問題と考えます。

また、問題が生じている当事者のことをIPと呼び、たまたまIPが代表して問題(症状)が表出しているものと考えます。家族療法ではIPだけでなく家族全体の関係に問題や矛盾点がないかどうかを検討していきます。

家族療法の進め方としては、家族の構成員が定期的に心理療法に参加することが原則です。IPを含めた構成員全員に治療目標や期待することを尋ねていきます。そして、構成員全員で目標を定めた上で心理専門家が介入を行っていきます。

 

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