東日本大震災の発生から13年を迎え、最近では令和6年能登半島地震をはじめ今までに何度も震災が起きています。
しかし、これから起こるかもしれない大きな自然災害への備えや防災意識をもっている人はどれほどいるでしょうか?災害は忘れたころが一番怖いです。
地震が頻発する今日、自分の命を守るためにもその心理的特性を理解し、適切な避難行動が取れるよう、皆さんにしっかりと防災(災害)心理学について知っていただきたいので、以前ご紹介した記事を再度お届けしようと思います。
●危機的状況と行動心理
「こんなこと、あるはずがない」⇒正常性バイアス
異常事態に遭遇した時、「こんなはずはない」と思ったり、危険が予想される状況でも「自分は大丈夫」と思って、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価してしまう心理的特性を「正常性バイアス」といいます。(バイアス=先入観・偏見)
日常生活では、不安や心配を減らす役割があります。
「みんなと一緒だから大丈夫」⇒同調性バイアス
周りの人々との連帯感や協調性を重視する集団心理のことを意味する「同調バイアス」。
日常生活では協調性につながります。
災害時には周りの様子をうかがっているうちに逃げ遅れてしまいます。逆に率先して避難する人がいれば、より多くの人を避難に導くこともできるのです。
最後に
本当に危険な状態なのに「危険だ」と思わないようにしている自分に気づいたら、このバイアスを思い出してください!災害時に働くこの2つの心理を知っておくことが、逃げ遅れを防ぎます。
自分の命を守るための最大の敵は、「自分自身」なのかもしれませんね。災害時は、自分で自分の身を守る行動を心がけましょう。
参考
- ・こころのサイエンス記事再掲「防災心理学について」2019.6.28
https://cocoroken.info/normalcy-bias/ - ・こころのサイエンス記事参考「災害時に避難が遅れやすい心理学的な理由とは?」2023.8.25https://cocoroken.info/evacuation/
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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