少子化ってどういうこと?

日本各地で猛暑を記録していますが、皆さん熱中症対策はバッチリされていますでしょうか。
ひと昔前は網戸に扇風機でしのげていましたが、今の暑さとはまったく違うので我慢せずクーラーを活用して水分・塩分補給をしっかりと行ってくださいね。

この暑さだと外で遊ぶ子どもたちの姿もあまり見かけなくなり、公園もガランとしていて寂しい感じもします。さて、日本の少子化は加速する一方であることをご存知でしょうか。
2022年の出生数は 77万747人で過去最小となり、合計特殊出生率(一人の女性が生涯で出産する子どもの数)は1.26とこちらも過去最低となりました。

もちろん各時代の背景もありますが、1949年(第一次ベビーブーム)では269万6,638人、1973年(第二次ベビーブーム)では209万1,983人だったことを考えると、かなり出生数が減ってきていることがわかります。
出生数が80万人を割るのは当初2033年と予測されていましたが、11年も早まったそうです。
日本の出生数と死亡数を比べて、死亡数が出生数をはじめて上回ったのが2005年で人口の自然増減数は△21,266人となり、2022年では△798,214人となりました。

現在の人口を今と同じ標準に保つためには合計特殊出生率が2.7以上でなければ毎年どんどん人口が減少していくといわれています。
人口が減り、少子高齢化が進むと社会保障制度の崩壊や労働力の低下につながり生活に大きな影響をおよぼすとも考えられています。
政府は児童手当の拡充や出産手当の増額、住宅ローンの利子軽減、男性の育休取得率をアップさせるための取り組みなどさまざまな対策を講じています。
筆者はいわゆる田舎(バスが1~2時間に1本レベルです)に住んでいるのですが、地域の小学校では1クラスに18人しかいないとのことで、空き教室が散見されています。
もう少し涼しくなって子どもたちの外でワーキャーいいながら遊ぶ姿をみることを楽しみにしています。

【参考】

  • 減る子ども非常事態?! 読売KODOMO新聞 2023年7月13日発行
  • 厚生労働省 令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況
  • 内閣府 少子化対策 令和4年版少子化社会対策白書 概要

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