泣けなくなってしまった大人へ

あれだけ暑かった9月から一気に寒くなり、この寒暖差で体調を崩されていませんか?

秋から冬にかけてさまざまな感染症が流行し始めますので栄養と休養はしっかりととってくださいね。

さて、最近、みなさんが涙を流したのはいつでしょうか。
そして、それはどんな場面でどんな感情だったか覚えていますか?
しばらく泣いていないという方もいらっしゃるかと思います。
大人になると、どんなに辛くても素直に泣けなくなってしまった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

子どもの頃は感情にも素直で、悔しい時や悲しい時はあれだけ大泣き出来ていたのに、大人になると自分の気持ちよりも自分の置かれている立場や環境がそれを許さなかったり、他人の前で泣くこと自体を恥ずかしいことだと思ってしまったりで自分の気持ちに蓋をしてしまうことが多くなったということはありませんか。

涙を流すことはカタルシスに繋がるとよくいわれており、カタルシスはこころの浄化ともいわれています。
涙には、目を感染や傷から守るために普段から分泌されている涙、まつ毛やゴミが目に入ったとき(タマネギ切ったときのやつも)の反射性の涙、悲しいときや感動したときなど、感情が昂ったときの情動性の涙の3つに分けられます。

情動性の涙は、感情がたかぶると、脳の前頭前野が指令を出して副交感神経を優位にさせ、涙腺から大量に涙が出てくる仕組みです。
副交感神経優位ということは、緊張状態を緩和させるので、大泣きした後にゆっくり寝ることも期待できます。

泣いて問題が解決することも多くはないでしょうが、泣くことで気持ちが落ち着けるのであれば、一度子どもの頃のように大泣きしてみるのもアリかもしれません。

月に1度は泣く日を決めているという人もいます。

どうしても誰の前でも泣けない、泣きたくないという方はぜひお風呂場ででも。

【参考文献・参考サイト】


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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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