今の感情は何色?-プルチックの感情の輪-

7月から「オクトー~感情捜査官 心野朱梨~」というドラマが始まりました。
筆者も注目しているドラマの1つなのですが、こころ検定のテキストにも記載されている理論が出てきますので、紹介したいと思います。

このドラマの飯豊まりえさんが演じる主人公の心野朱梨は、人の感情が色として見える特殊な能力を持つ刑事で、色や色の変化で感情を読み解き、事件の真相を明らかにしていくというストーリーです。
この感情を読み解く際に用いられるものが「プルチックの感情の輪」という理論になります。
ドラマのタイトルに出てくる「オクトー」は、ラテン語で「8」を意味する言葉で、プルチックの理論の8つの基本感情から、このタイトルがつけられているそうです。
プルチックの感情の輪と聞いてピンときた方もいるかもしれませんが、プルチックの感情の輪は、こころ検定4級の感情心理学の中で記載されている内容になります。

プルチックの感情の輪

アメリカの心理学者ロバート・プルチック氏が1980年に提唱した理論で、人間の感情と色の分類は似ているということで、人間の感情を色相環のように分類したのが「プルチックの感情の輪」です。
基本感情は、喜び・信頼・恐れ・驚き・悲しみ・嫌悪・怒り・期待(予期)の8つが基本となり、この8つの基本感情同士が混ざり合うことで混合感情(例えば、喜び+信頼=愛、悲しみ+嫌悪=後悔など)が形成されると提唱しています。
こころ検定のテキストは色づけされていないのですが、理論上は、喜びは黄、信頼は黄緑、恐れは緑、驚きは水色、悲しみは青、嫌悪は紫、怒りは赤、期待は橙(色の名称は筆者の主観です)、感情の強弱も色の濃淡の強さで表しています。

理論を頭に入れてドラマを観てみると、容疑者がどんな感情を持っているのか、背景を推理しながら観れるので面白いと思います。
今後どのような色が出てくるのか注目です。

参考文献

  • こころ検定公式テキスト4級6章「感情心理学」P177~P179
  • ビジネスのためのWeb活用術。個人時代のビジネス力・魅力をあげる戦略学習サイト2019-04-22「プルチックの感情の輪|人間の感情は色で分類すると関連性がわかる?」
    https://swingroot.com/plutchik-emotion/
  • 読売テレビ「オクトー~感情捜査官 心野朱梨~」
    https://www.ytv.co.jp/8octo/

著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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