【行ってみた】―2.15は国際小児がんデーです―

こころのサイエンスが始まって3年が経ちました。
日常にまつわる心理や健康、一部雑学をご紹介してきましたがどれかひとつでも皆さんの心にささるものはあったでしょうか。

今回は久々の[行ってみた]シリーズです。
たまたまもらったチラシで2月15日は国際小児がんデーということを知り、市内で小児がんを経験した子どもたちの作品を展示しているとのことだったので、作品展に行ってきました。

小児がんは日本では年間2,000~3,000人の子どもがかかってしまう病気です(1万人にひとりの計算となります)。
現在は医学の進歩もあり7~8割の子どもが治療を終えることが出来ているそうですが、それでも年間500人の子どもが亡くなってしまうそうです。

会場に入ると、小児がんや医療について紹介するビデオが流れていて、会場全体にはがんを経験した子どもたちの書道や絵、闘病中の帽子などが飾ってありました。

それぞれの作品に闘病中の様子や普段の姿などのコメントが書いてあり、闘病は外科的治療や放射線治療、化学療法など大人でも辛いはずなのに前向きに治療に励んでいる様子が垣間見え、なんともいえない気持ちになったことを思い出します。

大人のがんは生活環境や生活習慣、加齢によるものが大きいそうなのですが、小児がんの主な原因は特定されていません。

たまに「生活習慣が悪かったからだ」などと心無い言葉を浴びせられることもあるといいます。
また、小さな子どもは知識がないため「がんがうつるからこっちくるな」とかいってしまうのだそうです。

今回の作品展でも入り口に子どもに向けたわかりやすい掲示が貼りだされていました。

今回、筆者も小学生を連れていったのですが、スタッフさんから「周りにこういう子がいたら優しくしてあげてね」と声をかけられました。

まだあまりがんのことを理解していない様子ではありましたが、レモネード(アメリカの小児がんの女の子が寄付を募るためにレモネードスタンドをつくったことが発祥です)をいたく気に入っていたので、入り口はどうであれ、徐々に理解を深めていってくれればいいかなとも思います。

毎日、ささいなことですぐ不平不満を言ってしまいがちなのですが、今回の作品展に参加したことで日常のありがたみをかみしめないといけないなと改めて思いました。最後までお読みいただきありがとうございました。

[参考]

子どもにもがんがあります チラシ 公益財団法人   がんの子どもを守る会

いっしょに考えよう小児がん パンフレット レモネードスタンドinふくおか実行委員会


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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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