一酸化炭素中毒にご注意を!!

先日、EXILEのATSUSHIさんが体調不良で休養すると報道され驚いた方も多いと思いますが、その体調不良の理由が一酸化炭素中毒の可能性があるということで、更に驚きました。
一酸化炭素中毒と聞くと、どうしても練炭自殺が頭に浮かんでしまい、心配で心臓バクバクでしたが、仕事の関係者との会食後に体調不良になったということで、とりあえず自殺未遂などではなくて一安心しました。
現在も症状が続いているということで、一日も早い回復を祈っております。

一酸化炭素中毒は、例えば、密閉された空間でバーベキューや焼肉をしたり、七輪と木炭を使用して料理したり、石油ストーブなどを使用する際に、換気を十分に行わなければ家庭内でも起こりえることなのです。
ゴールデンウィークにバーベキューを楽しむ予定の方もいらっしゃると思いますが、過去にテント前でバーベキューをしていた家族が一酸化炭素中毒にかかってしまった事故など屋外でも起こっておりますので、注意喚起のためにも、一酸化炭素中毒について書きたいと思います。

一酸化炭素中毒とは

バーベキューの時に炭を使用すると思いますが、炭素を含む物質を燃やすと、酸素の供給が十分な場合は完全燃焼して二酸化炭素が発生しますが、密閉された空間など酸素の供給が不十分の場合は不完全燃焼となり一酸化炭素が発生します。
一酸化炭素は酸素よりもヘモグロビンと結合しやすいため、一酸化炭素を吸うと全身に酸素ではなく一酸化炭素が運搬されてしまい、全身の酸素が不足した状態になってしまいます。
一酸化炭素を吸うことで血液中の一酸化炭素濃度が高くなりすぎると一酸化炭素中毒を引き起こします。

一酸化炭素中毒の症状

軽度の場合は、頭痛、吐き気、めまい、嘔吐、眠気などが現れ、新鮮な空気を吸うことで回復します。
一酸化炭素の濃度が高くなるにつれ症状も重症化し、判断力の低下、錯乱、意識消失、けいれん発作、胸痛、息切れ、低血圧、昏睡などが起こり、最悪の場合死に至ります。
また、症状が遅れて現れる場合もあるそうで、記憶障害や運動障害、ことばが出ないなど認知症のような症状見られる「遅発性脳症」という症状があります。

これからの季節バーベキューや焼肉などで、炭火を使う機会は増えてくるかと思いますので、換気をしっかりして気をつけて楽しんでくださいね。

参考文献

著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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