ペットだって暑いんです‼ペットの熱中症にご注意ください

夏の訪れとともに、街を歩けば人間だけでなく、ワンちゃんやネコちゃんも涼を求めて日陰に佇む姿が見られます。けれど、私たちが「暑いなぁ」と感じているとき、実はペットたちはそれ以上に危険な状態に陥っているかもしれません。今回はペットの熱中症についてご紹介させていただきます。

ペットたちは体温調節がとても苦手

人間と違い、ペットたちは体温調節がとても苦手です。犬は汗をかくことができず、舌を出して「ハァハァ」と呼吸を早めることで熱を逃がします。猫も同様に、被毛に覆われた体では効率的な放熱ができません。つまり、真夏の高温多湿は、彼らにとっては命にかかわるほどの負担なのです。特に危険なのが、閉めきった室内や車内です。少しの間だからと油断して窓を閉めた車内にペットを残す行為は、わずか10分足らずで命を落とす危険性すらあります。日差しの照り返しが強いアスファルトの上を散歩するのも、肉球を火傷する原因になります。

○ペットの熱中症対策

ペットを熱中症から守るには、どうすればいいのでしょうか。

まずは「エアコンの活用」が鉄則です。室内では常に空気を循環させ、涼しい環境を保つこと。留守番をさせるときも、エアコンを切らずに出かけましょう。また、冷感マットや凍らせたペットボトルをタオルに包んでケージに置くのも効果的です。散歩は早朝か夕方の涼しい時間帯を選び、外出時には水を持ち歩くことも忘れないようにしましょう。

お留守番や散歩の他にも「日向ぼっこ」も熱中症の注意が必要です。

犬や猫は本能的に日差しを好むことがあり、窓辺やベランダで気持ちよさそうに眠っている姿をよく見かけます。飼い主としては微笑ましく見守りたくなる光景ですが、ガラス越しの日差しは思っている以上に室温を上げます。

特に夏場の南向きの窓辺は、まるで温室のように高温になり、ペットの体温も急激に上昇してしまうのです。ペットは気持ちよく眠っているうちに体温が上がりすぎても、自分で冷房の効いた場所に移動するとは限りません。つまり、「自ら危険な環境にとどまってしまう」ことが、ペットの熱中症を見逃す要因のひとつなのです。そのため、夏の窓辺やベランダでの日向ぼっこは、時間を区切って見守ることが大切です。カーテンで直射日光を和らげたり、冷たい床の場所に移動できるように工夫してあげたりすると、安全に日光浴を楽しむことができます。

最後に

いかがだったでしょうか?

我が家も犬を飼っているのですが、朝や日中に窓側でよく日向ぼっこをしています。暑くなってきてからは、15~30分を目安に声をかけ、近くで見守りながら水を飲ませるようにしています。このうだるような暑さで、熱中症になり動物病院を受診するペットも増加しているようなので、しっかりとペットの体調管理に注意し、いつもより呼吸が荒い、よだれが増える、ぐったりするなど、こういった変化があればすぐに涼しい場所に移動させ、水を飲ませ、場合によっては動物病院へ受診しましょう。

参考サイト

【公益財団法人 日本動物愛護協会】~犬や猫の熱中症について知ってください~

【熱中症ゼロへ】~こんな人は特に注意!「犬や猫を飼っている人」~

【公益財団法人 動物基金】~暑さはまだまだ…ペットの熱中症対策をおさらい~

【環境省】~「防ごう!ペットの熱中症」ペットの熱中症予防に関するポスター~


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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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