いきなりですが、皆さんはテレビCMやネット広告で、何度も同じものを見ることで自然と興味が湧いてきた経験はありませんか?それはザイオンス効果と呼ばれるものの一例です。
マーケティングでは消費者側の心理を理解し、人間の行動メカニズムのパターンを理解する必要があります。
行動から読み取る心理学のことを、行動心理学といいます。
今回はザイオンス効果について皆さんにご紹介します。
ザイオンス効果とは?
人や物に何度も繰り返し接することで、好感度や評価が高まる効果のことです。
単純接触効果とも呼ばれ、今まで関心や興味がなかったことでも、何度もその情報に触れることで親近感を持つようになり、好感度が高まるということもあります。
ザイオンス効果を活用する際の注意点
広告などでザイオンス効果を発揮するためには、最初に好印象を与えられるかが重要なポイントとなります。
ザイオンス効果は相手がマイナスの気持ちを抱いている場合は効力を発揮しません。
最初に強い嫌悪感を抱かせてしまった場合は、接触の機会が増えるほど悪い印象が強くなり、ザイオンス効果が逆効果になる可能性があります。
例えばメールマガジンが1日に何回も届く等が身近にありそうですね。
最後に
ザイオンス効果はマーケティングだけでなく日常生活において、人間関係にも用いることができます。
恋愛面においても活用できるのではないでしょうか。
非常に便利な心理学の1種ですが、注意も必要なのがお分かりいただけたかなと思います。
ザイオンス効果(単純接触効果)はこころ検定4級公式テキスト第5章社会心理学の152ページで紹介されています。
興味がある方は是非、購入して読んでみてはいかがでしょうか。詳しくはこころ検定HPの「テキスト一覧」をご覧ください。
参考文献
- 公益社団法人 日本心理学会 心理学ってなんだろう 心理学Q&A Q20「繰り返し接しているうちにどんどん好きになるのはなぜ?」
https://psych.or.jp/interest/ff-20/ - こころ検定4級公式テキスト 第5章:社会心理学 152ページ
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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