ソーシャルディスタンスで視覚障害の方が困っています。
私の身を守るためのソーシャルディスタンス。
人との間隔をあけること、会話も控えること、物にむやみに触らないこと。
しかしそのことで日常生活の中で困る場面が増えた方達がおられます。
日々の生活で視覚障害をお持ちの方は、ソーシャルディスタンスによって命に係わる危険なケースも増えたそうです。
新型コロナウイルスの感染拡大以降は、それまで気軽に声をかけて手を差し伸べてくれていた人が減ってきました。
例えば、いままでは信号待ちをする人が渡るタイミングを教えてくれていましたので、不安は感じることはあまりなかったそうですが、感染拡大以降は人出も減ったうえ、声をかけてくれる人が少なくなったそうです。
また、外を歩く方が減ったために人の流れで感じていた青信号を渡るタイミングがわかりにくくなったりもしたそうです。
買い物では戸惑うことが増えたそうです。
まずは店内入口にあるアルコール消毒液の場所がわからない。
消毒液はハンドルを握ってスプレーをするタイプ。ボトルの頭を押すタイプ。手をかざすと自動で出てくるタイプ。足でペダルを踏むタイプと様式が様々なのでどのタイプの消毒液なのかがわからない。
ものに触れることが懸念されるので買い物では、手に取ることにほかの方の視線が気になり戸惑うことも多い。
レジの前に並ぶときには前の人との距離感がつかめない。
レジ前の保護シールとレジをされる方のマスクによって、お会計の声が聞き取りにくい。お金の受け渡しをトレーで要求されるとトレーの位置がわからないなど。
「触らないと分からない人もいることを知ってほしい」と理解を求めておられます。
マスクをする、対面では話さないといった日常の感染予防対策をした上で、今いる場所が分からず、立ち往生している人がいたら、「お困りですか?」などと声を掛けてほしいと支援を求めておられます。
【参考文献】
「接触」不可欠なのに… コロナ対策 戸惑う視覚障害者:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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