緊急事態宣言は解除されましたが、皆さん、新型コロナの影響で心身ともに疲れていませんか?
私も予定がなくなったり、外出できないというストレスでイライラしたりしていましたが、美味しいもの食べて寝ると忘れるタイプなので、自分なりにどこかでストレス発散できていたのかなと思います。
発散できれば良いのですが、ストレスが溜まりすぎるとこころや体が病気になってします。
今回は、ストレスについて書きたいと思います。
人間の脳は、ストレッサー(ストレスの原因)にさらされると、それが自分にとって負担なのかどうか評価・判断します。
そしてストレッサーが負担と判断された場合に、負担を少しでも軽減しようと対処します。
対処により負担が軽減されれば、ストレッサーに対し達成感や安堵感などのストレス反応で適応できている状態になりますが、負担が軽減されないとイライラや憂うつ感などのストレス反応が現れ、ストレッサーに適応できない状態が続きます。
適応できずに状態が悪化すると自律神経の働きに異常が現れ、様々な身体症状が現れるようになります。
ただし、同じストレッサーでも、受け止める人の受け止め方で違いが出てきます。
ストレスには良いストレスと悪いストレスがあり、前者は、自分を奮い立たせてくれて、夢や目標に繋がったり、勇気づけてくれたりする刺激と状態をいい、後者は、おそらく皆さんがストレスと聞くと悪いイメージが思い浮かぶ通りのもので、過労や人間関係の悪化、不安などで自分の心身に悪い影響を及ぼす刺激と状態です。
例えば、上司に任された仕事を、「重荷」と考えると悪いストレスとなって心身を苦しめることになり、「自分の成長の糧」と考えると良いストレスになり、やる気が出て仕事に精が出るというものです。
カナダの生理学者ハンス・セリエは、「ストレスは人生のスパイス」と言っているように、ストレスを全部が全部悪いものとして受け止めるのではなく、自分の成長のための刺激剤として考えるとちょっとはこころが楽になりそうですね。
参考文献
西東社 渋谷昌三「面白いほどよくわかる!心理学の本」
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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