前回、ストレスが関係する病気として自律神経症を挙げましたが、今回も引き続き、ストレスが関係する病気シリーズとして書かせていただきます。
今回の病気は、不安障害についてです。
こちらの病気は、過剰なストレスや疲労が引き金となって、心身に様々な症状が起こるものです。
不安障害には、社交不安症やパニック症、全般性不安症などがあります。
まだまだありますが、メンタルケア心理士のテキストに出てくるものをご紹介したいと思います。
社交不安症は、人と接する時に緊張、震え、発汗、赤面などの症状出てしまうものです。
そのような身体症状や不安のために、人と接することや人前に出ることに苦痛を感じて避けてしまっている状態の人もいます。
パニック症は、突然、激しい不安とともにパニック発作が起こる病気です。
発作は30分から1時間ほどで治まりますが、反復性があるためまた発作が起こるのではないかと不安に襲われる【予期不安】も大きな特徴です。
ストレスや過労、幼いころに親と死別・生別したなどの環境要因などが原因として挙げられています。
全般性不安症は、特に大きな問題がないにも関わらず、特定のものに対しての不安ではなく、「お金が全くなくなったらどうしよう…」、「仕事で大きなミスをして賠償を要求されたらどうしよう」、「クビにされたらどうしよう」など誰もが持つであろう不安に対して、強い不安感情が継続してしまうものです。
不安だけでなく、落ち着きがない、疲れやすい、集中できない、イライラする、筋肉が緊張している、眠れないといった症状もみられます。
どんな人がなりやすいのか?
性格的特徴としては以下のようになります。
- 自己内省的・理知的・意識的…真面目で、責任感が強くて、小さな欠点が劣等感につながる
- 執着心が強い…物事にこだわりすぎて、融通が利かなくなる
- 向上心が強い…目標に向かって努力を惜しまないが、完璧主義であるため、
- 感受性が強い…心配性で、ちょっとしたことで不安を抱く
内向的な性格傾向の人がなりやすいといわれており、上記のような性格特徴を持つ人がなりやすいようです。
参考文献
西東社 渋谷昌三「面白いほどよくわかる!心理学の本」
DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引き
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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