春がくるまで

桜の開花予想がピンポイントで当たりましたね。
場所によっては、お花見と称した宴会が禁止されていると報道されています。
歩きながらの花見もそれはそれで楽しいですが、せっかくの桜のシーズンなのにもったいないような気がします。

さて、仕事を終えて会社を出ると、ついこの間まで辺り一面真っ暗だったのに、ここのところ日が長くなってきており、春の訪れを実感しています。
春といえば、ポカポカ陽気に誘われ眠くなったりもしますが、ついパステルカラーの新しい服でも買ってみようかな、何か新しいことでも始めてみようかな、という前向きな気持ちになる方も多いのではないでしょうか。

実は、3月は自殺が1年で最も多い月でもあります。
寒暖差による体調の変化や生活環境の変化によって自律神経のバランスが乱れやすくなることもあり、それが自殺へ繋がる一因ともいわれています。
前述したように、年度替わりは心機一転もリセットもできる時期でもあり、心身ともに健康な人であれば前向きになれる季節ではありますが、うつ病の人にとってはそんな前向きな周囲の人と自分を比べて、さらに落ち込んでしまうことも理由のひとつとして挙げられています。

「周りは出来ているのに自分は出来ていない、まだ頑張らないといけない、今日も頑張れなかった、ダメな自分」という、そんなことは全くないのにも関わらず、そのような固定観念にとらわれて自分で自分をさらに落ち込ませていきます。
たまには潔く投げ出すことも出来たらよいのですが、全部ひとりで抱えてしまうのです。

もしも皆さんが「辛いな」と思った時、「家族や周りに心配をかけたくないな」と思った時、部屋から出るのも辛い時、電話やSNSを利用して相談をすることも出来る場所があります。厚生労働省のホームページからも確認できます。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_sns.html

新型コロナウイルスのさまざまな情報に右往左往していたりするのですが、できるだけ前向きな気持ちで春を迎えることが出来るとよいですね。

参考記事

日経グッデイ「医師が語る、3月に自殺者が増えるのはなぜ?自殺について考える(上)」

https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100031/031400558/

アクセス日:2020/03/18


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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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