気象庁によると、今年の梅雨入りは、九州から東海にかけての全ての地方で、統計史上1、2位という記録的な早さとなりました。
梅雨入りしていない関東や東北などでも、ぐずついた天気が続いているが、現状では梅雨明けも早くなるという見通しはなく、全国的に長梅雨となる可能性があるそうです。
梅雨の時期はどうしても憂鬱な気分になってしまいますよね。
「雨にぬれてしまうから」と汚れてもいいような服ばかりでオシャレを楽しめなかったり、セットした髪も湿気でボサボサになってしまったり。この季節の憂鬱さはどうしたら解消できるのでしょうか。
まず、雨の日に気持ちが憂鬱になってしまう理由は、気候によるストレスが大きく関係しています。
気圧・温度・湿度の変化に心と身体が一生懸命順応しようとしますが、負荷がかかることによってストレスが生じているのです。
梅雨の時期は日照時間が減少するため、自律神経のバランスが崩れ、気分が落ち込むなど精神面にも影響を与えると考えられています。
さらに、太陽の光を浴びる時間が減ると、睡眠リズムを司るメラトニンや精神を安定させるセロトニンの分泌量が減り、一時的に睡眠障害やうつ状態に陥りやすくなってしまいます。
梅雨の時期の憂鬱さを解消するには、梅雨の合間の貴重な晴れの日には、できる限り自然な太陽の光を浴びるようにしてください。
太陽の光は、体内時計の働きを整え、睡眠の質も高めてくれます。
メラトニンは朝日を浴びることで分泌が促進されるので、早起きたらカーテンを開けて朝日を浴びるようにするとよいでしょう。
じめじめした梅雨の時期は、何をするにもおっくうに感じて、ついだらだらと過ごしがちです。
しかし、食事時間や睡眠時間が不規則になると、自律神経が乱れやすくなり、ますます不調になるという悪循環に陥ってしまいます。
規則正しい生活を心がけ、生活のリズムを整えましょう。
また、セロトニンは一定のリズム運動を繰り返すことで分泌されます。
晴れの日には、ウォーキングやサイクリングをするのが効果的です。
また、雨の日には室内でテレビを見ながらその場で足踏みを繰り返したり、腹筋を使った腹式呼吸を繰り返したりするのもよいでしょう。
雨が降ってもできるような、室内での適度な運動を心がけるとよいでしょう。
雨だからできないではなく、雨の季節だからこそ、楽しめるものを見つけ出してみましょう。
梅雨は、毎年やってくる「潤い」の季節です。上手に養生して、元気に夏を迎えましょう。
ストレスを自ら予防する為に、ぜひ「こころ検定」の受検勉強をしてみてください。
2~4級は受検申込が5月31日(月)~となっています。
試験勉強を通じて、メンタルヘルスについての知識やストレスへの対処行動を身につけて、心身ともに健やかな梅雨の季節を送りませんか?
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
こころのサイエンス編集部の紹介はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でフォローしよう!
Follow @cocorokeninfo