先日ニュースを見ていたら、一緒に住んでいたハムスターを亡くした猫ちゃんが、ペットロスが原因で頭がハゲてしまったというニュースを目にしました。
筆者の家にも、もう少しで14歳になるシニア犬と、4歳の犬を飼っているのですが、他人事ではないと思いペットのペットロスについて調べてみたのでご紹介させていただきます。
ペットロスがもたらす主な変化の例
- 食欲不振
- 元気がない
- 夜泣き・遠吠え
- 亡くなってしまったペットの居場所、お気に入りの場所で眠る、過ごす
- 散歩中に落ち着きのない様⼦を⾒せる、無駄吠えが多くなる 等
多頭飼育され、残された子達は喪失感からご飯を食べなくなってしまったり、過度な甘えや後追いが多くなり、分離不安の症状がでてしまう子がいるそうです。
ある調査によると、同居のペットの死をきっかけにペットロスを発症したペットの割合は、犬・猫ともに約6割もあり、すべてのペットちゃんに該当するわけではないそうですが、ペットロスを発症する可能性が高いようです。
今回のペットロスとは少し違いますが、我が家のシニア犬は、引っ越しで大きく生活環境が変わった時や飼い主の長期出張や旅行の時もこういった症状が出ることがあります。
こういった状況に敏感な子ほど、ペットロスになりやすいのかもしれません。
ペットへのペットロス対応と対策
残されたペット(ペットロスになったペット)に対して、飼い主はどのような対応をしてあげるといいのでしょうか。
気持ちが落ち込んでるペットに対しては、基本的には時間が解決してくれるのでしょうが、なにか症状がでているペットにはどう接したらいいのかまとめてみました。
- 常にペットちゃんの状態を気にかけて、一緒に遊んだり、散歩したり、都合がつけば、遠い場所に旅行に連れていって、気分転換させてあげるのも効果的でしょう。
- 飼い主さんは、いつも通りに過ごしてみましょう。ペットが亡くなって飼い主さんも辛いと思いますが、落ち込む姿を見せるとペットロスが悪化することがあるのでご注意が必要です。大事なペットを亡くした後で元気に過ごすのは難しいですが、1週間程度は、思いきり泣いたり悲しんだりして、その後は、無理やりでも“いつも通り”に過ごしましょう。
- ペットが食欲不振になっている場合は、いつものフードに好物を混ぜてみたり、お皿ではなくて手で直接あげてみたりなど、食欲が戻るように工夫してみましょう。こういった工夫をしても食欲が戻らない場合は、一度動物病院で相談することをおすすめします。
- 亡くなったペットを家中探し回ったり、面影のある場所から動かなくなったりしている場合、思い切って部屋の模様替えをしてみましょう。亡くなったペットの匂いが残っているものなどは、別の場所へ保管するか処分したりしてみましょう。
始めにお話した、同居のハムスターを亡くした猫ちゃんは、動物病院へ受診し病院で処方された精神安定剤を服用後、はげていた部分はすぐに元通りに治ったとのことでした。
ペットのいつもと違う様子が見え、改善できない場合は動物病院へ一度相談してみましょう。
参考資料
- FNNプライムオンライン~「ペットがペットロス…」愛猫の頭に“ハゲ”は同居ハムスターの死が原因!?発症するペットは多いのか獣医師に聞いた~
https://www.fnn.jp/articles/-/448456 - グローバルホームセンター ジョイフルエーケー~飼い主だけじゃなく、ペットについても注意すべき「ペットロス」~
https://joyful-ak.com/column/24 - PetLIVES~犬猫も「ペットロス」になることも。症状・対策を行動学の専門獣医師が解説~
https://petlives.jp/love-dog/12050 - 熊本ペットの訪問火葬 メモリーズ~ペット同士の「ペットロス」 ~残されたペットちゃんに、飼い主ができること~~
https://petkaso-kumamoto.com/
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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