前回、「【虐待】育児・介護に疲れたら」という記事をアップし、介護や育児をする側への「レスパイトケア」についてさらりと触れました。
文字制限があり、詳しい内容まで説明できなかったので、今回はその「レスパイトケア」とはどういうものがあるのかをご紹介します。
「レスパイト」とは、「小休止」という意味で、育児・介護をする方の一時的な解放・休息のための措置のことを「レスパイトケア」といいます。
この、レスパイトケアには主なものとして「デイサービス」や「ショートステイ」があります。これらのサービスを受けるためには、介護される側の方が「要介護認定1~5」を受けていることが条件となりますが、介護保険の適用が可能です。
「デイサービス」は、日中の時間帯にサービスを受けることが出来、送迎もありますので、買い物や家事、美容院や理髪店などに出かけることも可能で、ちょっとした息抜きをするために有効です。
施設では日常生活の介助に加え、レクリエーションなども行い、生きがいを見つけることを目的としています。
「ショートステイ」は1泊~最大30日間施設に預けることが可能なサービスで、施設では入所の間、入浴、排せつ、食事等の介護やその他の日常生活の世話、機能訓練などを行います。
また、医療に特化した「短期入所療養介護型」のショートステイもあります。介護をしている方が旅行に行ったり、冠婚葬祭に出向くことも出来ます。
自分自身の楽しみや娯楽のために時間を充てることが可能です。普段の心身的な負担から解放され、リフレッシュすることが出来るのではないでしょうか。
また、主にリハビリテーションを受ける「デイケア」であったり、医療従事者による訪問での喀淡吸引や、療養上の指導、助言を得ることの出来る「訪問介護」などがあります。
レスパイトケアとは、ご自身の持病、育児、家事、仕事などそれぞれのご事情が重なって介護する側、される側が共倒れになってしまうことを防ぐためのものです。自分だけが介護を放棄したと自責の念にかられる必要はありません。まずはご自身を大切にしてくださいね。
参考サイト
認知症ネット 活用していますか?レスパイトケア
https://info.ninchisho.net/archives/34072 アクセス日:2020/09/16
参考資料
レスパイトケアマニュアル 厚生労働科学研究費 『難病患者の地域支援体制に関する研究』班 (研究代表者:西澤 正豊)
アクセス日:2020/09/16
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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