長かった冬も終わりに近づき、1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、で、気づいたらもう3月(毎年言っています)です。
筆者の住む地方では公立高校の卒業式が1日に行われることが多く、これから進学や就職に向けて希望に満ちあふれている方もいらっしゃるでしょう。
また、新たなステージに進まれる方も多いのではないでしょうか。
その一方で、3月は様々な環境の変化も起こりやすく、ストレスを感じやすい時期でもあり、1年のなかでも自死を選択せざるを得ない方も多いことから3月は自殺対策強化月間と定められています。
ここ10年は自殺者数も減少傾向にあったのですが、令和2年の速報値では女性の自殺が増え、小中高生の自殺は過去最多となっています。
新型コロナウイルス感染症による日常生活の大きな変化も要因のひとつとして考えられます。
自殺を防ぐためのゲートキーパーを皆さんはご存知でしょうか。
「気づき」「声かけ」「傾聴」「つなぎ」「見守り」です。
落ち込んでいるかなという人に気づき、声をかけ、その人の話をしっかりと聴き、必要な援助・支援につなげ、見守っていくという役割を担う人のことです。
ゲートキーパーには資格はありません。
このゲートキーパーの存在は悩みを抱えている人の孤立を防ぐことも期待できるため、万が一の最悪の状況を防ぐこともできるかもしれません。
まずは、ご自身の身近な大切な人が「ちょっと様子がいつもと違うな」と思うときに、自然と寄り添っていけるように普段からアンテナを張っていければよいですね。
参考サイト
参考資料
令和元年中における自殺の状況
令和2年3月17日 厚生労働省自殺対策推進室 警察庁生活安全局生活安全企画課
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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