この時期と言えば、多くの中学校や高校が卒業式を迎えていると思いますが、新型コロナの流行と同時に入学し、すぐの休校や学校行事の中止など3年間続いた感染対策で卒業式を迎えた生徒の様子のニュースが先日放送されていました。
長引くコロナ禍のマスク生活で、クラスメイトの表情を知らない人もいるそうです。マスクがなければ相手の表情もよく伝わるので、コミュニケーションがとりやすくなり、もっと良い友人関係を築けるのでは?との声もあったそうです。
コロナ禍で友人関係に悩む方が増えているそうで、新生活が始まる4月に向けて、どのように交友関係を広げたらよいか書いていきたいと思います。
4月は入学式や入社式と交友関係を広げる場(出会い)がたくさんあります。高校や大学では、部活やサークルの勧誘が頻繁に行われますし、行動制限が緩和し、会社等では新入社員の親睦会など、これから増えてくるでしょう。そこで、友達づくりや人脈づくりをしておかないと、のちに関係を築くのが大変になるかもしれません。
ドイツ・フンボルト大学の心理学者ジェンス・アセンドルフ氏が、大学に入学した1年生(132名)を18カ月にわたって、どのように人脈のネットワークを広げていくか追跡調査したそうです。
その結果、どんなに社交的な人でも、交友関係の広がりは最初の3カ月でほぼ頭打ちで、
それ以降は新たな友人が増えるケースは少ないと結論づけています。
筆者としては、交友関係はいつでも広げられると思っていましたが、違うのですね。いまだに付き合いのある大学の頃の友人(今月末に会う予定です)は、全員大学入学して最初の3ヶ月に知り合った人なので、間違いではないのかもしれません。
4月からの3ヵ月間であれば、イベント等が多いので積極的に参加するようにしましょう。自分からあまり積極的に交友関係を広げられないという方は、残り3週間で初対面の人と仲良くなるための話題を考えてみてはいかがでしょうか?
また、こころ検定4級第5章「社会心理学」では、コミュニケーションと“こころ”の関係を学ぶことができます。
6月1日から受検申込が開始されますので、興味がある方はまずはこころ検定HPをご覧ください!
【参考文献】
- 4月は出会いの季節
https://cocoroken.info/april/ - 「世界最先端の研究が教える すごい心理学」内藤 誼人 著/総合法令出版P192
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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