皆さん、「PMS」をご存じでしょうか?
PMSは、こころ検定2級対応テキストにも心身症として記載がされています。
また、現在放送されている松坂桃李さん主演の「御上先生」の中でも取り上げられたり、昨年上映された「夜明けのすべて」の中で、主演の上白石萌音さんがPMSを抱える役を演じられていたので、ドラマや映画がきっかけで知ったという方もいるかと思います。
今回は、このPMSについて書きたいと思います。
PMSについて
PMSは「月経前緊張症」ともいいます。
月経が起こる3〜10日前から症状が始まり、月経が来ると軽快し症状が治まっていき、主な症状として以下のようなものがあります。
・【身体症状】
のぼせ、めまい、からだのだるさ(倦怠感)、腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、腹部膨満感、乳房の張り・痛み、便秘、肌荒れ
・【精神症状】
情緒不安定、イライラする、怒りっぽくなる、気分が落ち込む(抑うつ)、緊張や不安、集中力の低下、無気力、食欲の変化(偏食や過食)、睡眠障害(眠気または不眠)、家族や身近な人にやつあたりをしていまう
身体面だけではなく、メンタル面にも強く影響を及ぼしていることが分かりますね。
人によって現れる症状は様々で、その症状はなんと200種類以上もあるといわれているそうです。
PMSの原因
PMSの原因としては、実際のところははっきりと分かってないようなのですが、女性ホルモンの影響が考えられています。
排卵後月経が来るまでに「エストロゲン」と「プロゲステロン」というホルモンが急激に低下することにより、身体症状や精神症状を引き起こし、ストレスや生活習慣の乱れ、自律神経の崩れなどが症状を重くする要因になっています。
最後に
PMSは女性特有の病気なので、男性には理解しにくい部分もあるかと思います。また、筆者は生理に関しては、別の教室に集められて女子生徒のみが指導を受けた世代でもあります。しかし最近それが変わってきているようで、男子生徒も一緒に指導を受けるようになってきているみたいです。
御上先生のドラマの中で、「生理貧困」や「PMS」が取れ上げられ、男子生徒も一緒に病気への理解や問題について考えようとしてくれた姿に感動しました。 デリケートな問題なので触れて欲しくないという方もいらっしゃると思いますが、生理に関する教育は男女関係なく学ぶ必要があると思います。

参考サイト
●ゼリア新薬工業株式会社「知ろう、治そう、PMS 月経前症候群」
●公益社団法人 日本産科婦人科学会「月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)」
●こころ検定公式テキスト2級「メンタルケア心理士-精神解剖生理学基礎-」
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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