雨と喘息

筆者が住んでいる福岡がやっと梅雨入りしました。今年の梅雨入りは遅いみたいですね。頭痛に悩まされる季節になり、少し気分も憂鬱です。以前、「低気圧不調」について書かせていただきました。

低気圧不調は、筆者のように、曇りの日や雨が降る前に頭がずきずきしたり、身体が怠かったり、気分が落ち込んだり、眩暈、古傷が痛むなどの症状が現れます。

これは低気圧が自律神経を乱していることが原因として考えられています。今回も気象と関係する身体の不調について書きたいと思います。

梅雨になると息苦しさを感じたり、咳が出る方もいらっしゃるのではないでしょうか?梅雨のは咳が出たり、筆者は喘息持ちではないのですが、喘息がひどくなる時期といわれています。主に4つの原因が考えられており、以下になります。

  1. 気温、湿度、気圧の変化
  2. 花粉、カビ、ダニ、ほこり
  3. 疲労、精神的ストレス
  4. 風邪

皆さんも思い当たる節があると思うのですが、梅雨の時期になると、気温や気圧の変化が大きく、湿気によってカビやダニが繁殖する時期でもあります。このカビやダニを吸い込むことによって、喘息が出たり、悪化すると考えられています。

また、こちらは海外の話になるのですが、2016年11月、オーストラリアメルボルン近郊で強い雷雨が発生し、その直後から喘息発作の救急患者が急増し、13,000人以上が病院を受診したそうです。

これは「雷雨喘息」というもので、名前の通り雷雨や台風の後に起こるものです。カビやダニが原因の喘息と違い、イネ科の花粉が原因といわれています。

通常の花粉の大きさだと気管支までは入ることはないのですが、雷雨で、花粉が膨張し、破裂によって粒子が細かくなり、気道に入り肺にまで及び喘息を引き起こすと考えられています。

最後に

これからの時期喘息を引き起こす原因となる、カビ、ダニ、ハウスダストが増加してきますので、注意が必要です。

みなさんも気をつけてくださいね。

【参考文献】

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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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