心理テストと心理検査

皆さんは心理テストを試してみたことはありますか?最近ではSNSやインターネットで「気軽にできる心理テスト」などと目にすることが増えてきました。実際に心理テストを試したことのある方は多いと思いますが、心理テストとはどのようなものなのでしょうか。

実は心理テストという言葉は専門的な用語ではありません。そのためSNSやインターネットなどに掲載されている心理テストは、専門機関で実施される正式なものではありません。では、専門機関で実施されている正式なものとはなにを指しているのでしょうか。

心理検査

それは、心理検査です。心理検査は病院やカウンセリングルームで実施される検査のことを指します。

心理テストと心理検査の一番の違いは、心理検査は気軽に実施するものではないということです。一般的に心理検査は、医療機関で実施した場合に医療保険の対象となるものが多く存在します。そして、精神疾患の診断や重症度などを明らかにするために実施されることが多いです。しかし、一般の方に馴染みがあるので、説明する際やホームページなどでは心理テストという表現を用いることも多いのかもしれません。

バウムテスト

心理検査のなかでバウムテストという検査があります。

スイスの心理学者で産業カウンセラーのKoch,Kが1945年に創案した投影法という心理検査になります。検査方法は非常にシンプルで、A4の用紙1枚と鉛筆1本、消しゴムを用意して自由に木を書きます。

自由に書いた木から、全体的印象・樹木の形態・鉛筆の動き・樹木の位置の側面から、60項目あまりを判断し、考え方や思考のくせ、言葉では表現しにくい内面の気持ち、深層心理などを知るために約立てます。木という身近な題材と紙と鉛筆があれば実施できるので、幼児から成人まで検査を実施することができます。

描画検査法の中では、日本で多く使用されている検査の1つです。

最後に

冒頭でもお伝えしましたが、現在心理テストはSNSやインターネットで簡単に行えます。様々な種類のテストがありますので、面白そうだなと思った心理テストを是非試してみてくださいね。また、何かお困りごとがある場合や自分についての理解を深めるためにも一度、心理検査を受けてみてはいかがでしょうか。


参考

著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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