人間が持っている感覚には、“視覚”“聴覚”“嗅覚”“味覚”“触覚”など五感といわれているものや“運動感覚”、“平衡感覚”など自身の体に関連する感覚、“野生の勘”“霊感”“虫の知らせ”など第六感といわれる直感的な感覚など、様々な感覚があります。
第六感の話は置いといて、人間は、目や耳、鼻、舌、皮膚など各器官に感覚受容器があり、感覚器を通じて外界の刺激を受け取っています。
その受け取った刺激はどのように処理されているのでしょうか?
感覚器は神経系を通じ脳につながっています。
例えば、目から入った情報は、角膜から進入し、水晶体、硝子体を通り網膜へ至ります。
網膜上に映し出される像は実際のものとは逆の映像になり、網膜から視神経を経て大脳へ届き、逆さの像を修正して“視覚”として捉え、人の顔を認識したり、物体の形態・色を認識したりしています。
このように感じ取った外界の刺激に意味づけをするまでの過程を“知覚”といいます。
基礎心理学の分野にもこの知覚について研究している“知覚心理学”があります。
例えば、人間の頭の中で、視覚情報がどのように処理されて空間や形態を把握し、顔や物体を認識するのかという視知覚の仕組みなどを研究しています。
日常生活の中で起こる“錯覚”も知覚心理学の研究対象となります。
視覚に関する錯覚のことを“錯視”といい、同じ大きさや長さのものの見方を変えると同じだと知覚できないことをいいます。
有名な錯視としては、同じ長さの線が違う長さに見えるミュラー・リヤー錯視、直線が傾いて見えるツェルナー錯視などが挙げられます。
また、マジックの中には錯視を利用したものもあります。
文部科学省後援こころ検定®4級では、人間の五感の中でも“視覚”と“聴覚”についてや、錯視などの感覚に関する身近な現象について学んでいきます。
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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