やめたくてもやめられない―なぜ依存するのか?―

4連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?

GoToキャンペーンを利用してお出かけされた方も多いのではないでしょうか。

私は家でのんびりしていたのですが、4連休の最後に、飲酒運転で元TOKIOの山口さん逮捕されたニュースが入ってきて驚きました。

「断酒する」と言っていたのに…お酒を断ち切ることは容易ではないなと思いました。

俳優の伊勢谷友介さんが大麻で逮捕されたのもびっくりしましたが、山口さんの飲酒運転での逮捕は残念だなと思いました。

今回は、なぜお酒や薬に依存してしまうのか…これをテーマに書いていきたいと思います。

例えば、タバコを吸う人の中には、タバコがないと生きられない、やめられないという人がいるかと思います。

このようにある特定の刺激や快楽を強く求めてしまう性向を「アディクション(嗜癖)」といいます。

この嗜癖を自分自身でコントロールできれば良いのですが、コントロールできなくなると「依存症」といわれる状態になります。

依存は以下の3つに分類されます。

  1. 物質依存…物質に対しての依存
    例:アルコール、タバコ(ニコチン)、カフェイン、覚醒剤、大麻など
  2. 過程依存…行動に対する依存
    例:ギャンブル、買い物、ゲームなど
  3. 関係依存…人間関係に対しておきる依存
    例:親子、男女など

依存症の原因は様々ですが、各原因に共通するのは自分が抱えている辛さから逃れようとしていることが考えられます。

嗜癖の程度が進行して、対象(タバコ、アルコール、薬物、ギャンブル、人間関係など)へののめり込みが強くなり、完全にその行為に没頭してしまって依存症の段階になると、通常、個人の意志や決意だけでは依存症の状態から立ち直ることは不可能となります。

自分ではコントロールできない状態ですので、治療は、専門医や周囲の力を借りて行う必要があります。

今回の山口さんの飲酒の理由が「寂しさを紛らわすため」という記事を見ましたが、アルコール依存症との関連は分かりません。

正常な判断ができないぐらいの酩酊状態になるぐらいまで飲んでいるので、飲酒のコントロールを自分ではできていない感じがあります。

飲酒運転がなくならない理由もそういうところにもあるような気がします。

大麻と違って、お酒は簡単に手に入りますし、どれだけ飲んでも何か問題を起こさない限り逮捕はされませんので、アルコール依存の方が、身近というか誰にでもなる可能性を秘めているなと思います。

私もお酒を飲むのが好きなので、自分の意志で止められるぐらいの量、「ほどほどに」の量を心掛けたいですね。

参考文献

西東社 渋谷昌三「面白いほどよくわかる!心理学の本」

株式会社ニュートンプレス 髙森圭介 「Newton別冊 知能と心の科学」2012年12月15日発行


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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