梅雨から夏にかけて「パンケーキ症候群」にご注意を!

みなさん「パンケーキ症候群」という言葉を聞いたことがありますか?
気温が上がり、湿度が高くなると、“パンケーキ症候群”と呼ばれるアレルギーが増えてきます。
ホットケーキミックスやお好み焼き粉など小麦粉と調味料などが混ざった商品で、使い切れずに自宅に残っている人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は皆さんにこの時期に「特に」気をつけてほしいので、ご紹介します。

パンケーキ症候群とは?

ホットケーキやパンケーキ、お好み焼きなどを食べた後にアレルギー症状が出ることです。
小麦のアレルギーというわけではなく、開封済みの粉の中に侵入した「ダニ」が原因です。

寝具などにいるものと同じ種類のダニがホットケーキミックスなどの「ミックス粉」を好むといいます。
こうした粉類を一度で使い切れなかった時に、しっかり密閉できていないことなどによりダニが入りこみ、そこで繁殖するということです。

そのダニが入った粉で調理したものを食べ、ダニアレルギーの症状が引き起こされた状態がパンケーキ症候群です。
加熱で発症を防ぐことができないのが特徴です。

症状

湿疹やかゆみといった全身にアレルギー症状が出るだけではなく、腹痛、下痢、嘔吐、くしゃみ、咳、胸からゼーゼー音がする呼吸器官にも影響します。また呼吸困難、意識障害を起こして命の危険もあります。

パンケーキを口にした直後から30分以内に出ることが多いようです。
また大人でも子どもでも発症します。

対策は?

粉にわくダニは「気温25℃・湿度75%」前後でよく繁殖するということです。高温多湿な今の時期は、特に注意が必要です。

一番の対策は開封したら使い切ることです。
しかし、なかなか使い切るには難しいと思います。
使い切れなかった場合は、ダニが繁殖しにくい環境にある冷蔵庫で保管すると良いそうです。

最後に

ホットケーキミックスやお好み焼き粉など小麦粉と調味料などが混ざった商品はよくキッチンの引き出しや戸棚に入れて保管することが多いのではないでしょうか?

密封容器に入れたとしても危険です。
また、冷蔵庫で保管してもなるべく早く使い切ることも重要です。
命の危険を及ぼすおそれのある身近な食材なので気をつけてください。
是非色々な方に知っていただきたいので、共有して頂けたらと思います。

参考文献

著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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