『こころ教育』の必要性~4つのステッププログラム~

こころ教育って?

こころ教育とは、心理学における見地から、こころの作用や状態を自他ともに理解することを目的とした教育です。
心理学は、基礎心理学と応用心理学に大きく分けられ、文部科学省後援こころ検定(R)では、3~4級は基礎心理学、2~1級は応用心理学に関する知識のレベルを問います。
なお、1級では実技等を通じた技術レベルも問われます。

こころ教育の必要性

こころ教育は、自らのこころを、学習、認知、生理、知覚、社会、感情、知能、発達、パーソナリティ、教育、適応、検査それぞれの基礎心理学の分野から学習し、こころと向き合い、こころの存在を確かめることで、心理学的な見地から得た知識で、こころが成長していきます。

こころは目に見えるものではないので、なかなか理解しづらいでしょう。
しかし、理解しづらいから、知らないもしくは分からないとはせずに、こころの作用や状態、情動などその理由を考えることが、自らのこころに向き合い、成長させるだけでなく、他者のこころへの気づきにも繋がるといえるでしょう。

社会では、ストレス、いじめ、ハラスメント、うつなど様々なこころに関わる問題が報じられています。“心身相関”という言葉のとおり、こころと体は密接に結びついています。

こころ教育は、そのこころと体の関係性についても学ぶことで、こころが体にどのような影響をもたらすのか、また、体の変調はこころにどのような影響をもたらすのか、それらも学習することで、社会や生活におけるこころの問題について心理学的な見地から考えられる知識を習得していただきたいと考えます。

こころ教育4つのステッププログラム

文部科学省後援こころ検定(R)は、4級:こころと向き合う、3級:こころを成長させる、2級:こころに触れる、1級:こころを援助する の4つのステッププログラムで構成されています。

文部科学省後援こころ検定(R)では、4・3級で、大学で初めて学ぶ機会が多い基礎心理学についてこころ教育として組み込んでいます。心理学でも、基礎となる基礎心理学を学習することは、大変重要なことと考えます。基礎があっての応用と考えるからです。心理の世界をこれから目指そうとする方は、どのようなことを学ぶのか、のぞいてみてください。


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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