皆さんはペットを飼っていますか?筆者は犬を飼っているのですが、ペットというより家族のような存在です。我が家の愛犬は、私にとって我が子のような存在であり、癒しであり、ついつい甘やかしたくなる存在です。2024年9月13日のこころのサイエンスでお伝えした「優しい虐待」は、保護者から子どもに対してのものでしたが、ペットに対してもこの「優しい虐待」があるようです。今回はペットに対する「優しい虐待」をご紹介させていただきます。
ペットに対する優しい虐待とは?
人間の「優しい虐待」同様に、ペットに対して悪気(自覚)がなく、飼い主が良かれと思っている行動がほとんどです。
- 肥満にさせる(太らせてしまう)
「おやつを与えるということを聞く」「欲しがるからついついあげちゃう」「食べている姿が可愛い」等、ご飯やおやつを与えすぎてしまいペットを肥満にさせてしまう行為。
塩分やカロリーの高い人間の食べ物を定期的に与えたりする行動も「優しい虐待」になります。また十分な運動(散歩等)をさせず、健康管理を行わない行動も虐待のひとつです。 - 必要以上に連れまわす
ペットとのおでかけは楽しいですが、頻繁に長時間のおでかけが続いたり、必要以上に連れまわすと体力的にも精神的にも疲れてしまい、ストレスから体調を崩してしまうことがあります。ペットの休息を邪魔しない程度に一緒におでかけを楽しみましょう。 - ペットにとって必要なしつけをしない
「自由にさせたい」「可哀想」「可愛くて注意できない」など、飼い主の都合でペットに必要なしつけをしないと、散歩中や災害時に飼い主さんがペットをコントロールできずに、トラブルの原因や重大な事故に繋がる可能性があります。 - 甘やかしすぎてしまう
ペットが可愛いからとなんでも許して甘やかしすぎると、ペットは自分が一番偉いと勘違いしてしまい、飼い主のいう事を聞かなくなってしまいます。その結果、手には負えなくなり、人間との共存が難しくなり、保健所へお願いする事にもなりかねません。
まとめ
今回ご紹介したペットへの「優しい虐待」はほんの一部でしたが、いかがだったでしょうか?筆者自身も、愛犬へ優しい虐待と言われている行動をとっていて深く反省しました。
ペットに対して喜ぶ姿がみたくて、ついつい甘やかしてしまう飼い主さんの気持ちは十分に分かりますが、飼い主の思いとは裏腹に、その行為自体が犬のためにならずに「優しい虐待」になってしまっていることもあると考えさせられました。可愛いペットとできる限り長く暮らしていくためにも、甘やかしすぎず、必要なしつけや管理はしっかりとするようにしましょう。
参考サイト
- 【いぬのきもち】~犬への「優しい虐待」「見えない虐待」って?犬の命を脅かす過剰なお世話とは~
- 【ウィズペティ 犬猫健康ライブラリー】~知らずにしている愛犬への優しい虐待~
- 【わんちゃんホンポ】~愛犬が不幸になっている『優しい虐待』3つ 大事にし過ぎて大切なことを見失っていませんか?~
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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