今年(令和5年)11月9日から11月15日まで令和5年秋季全国火災予防運動が全国各地で実施されます。これは空気の乾燥などで火災が発生しやすくなるこの時期に、火災への予防意識の普及を図り、火災の発生予防や死者を減少させ、財産の損失を防ぐことを目的として実施されています。今回は火災について少し触れたいと思います。
今年は猛暑ということもあり11月初旬でもまだ昼間は汗ばむような気温ですが、朝晩の冷え込みがそろそろつらく、乾燥も気になってきました。秋は気温が下がることによって、空気中の湿度も下がり、乾燥してしまいます(さらにいうと、秋になると温暖で乾いた移動性高気圧が日本にやってくるため空気が乾燥しがちになるそうです)。火災は「可燃物」・「酸素」・「熱」の三つの条件が揃った時に発生します。空気が乾燥している時は火災が起こりやすく、さらに風が強くなると燃え広がりやすくなります。
令和3年の総出火件数は35,222件で、火災による総死者数は1,417人、負傷者数は5,433 人でした。1日あたり約96件、15分ごとに1件火災が発生している計算になるとのことで、そう考えると他人事ではありません。全火災中の出火原因の順は「たばこ」「たき火」「こんろ」「放火」「電気機器」となっています。火災を防ぐためにはひとりひとりの心がけも大切です。コンセント周りのホコリとり、ストーブで洗濯物を乾かさない、寝る時はストーブを消す、子どもの手が届く場所にライターなどを置かないなど、ちょっとした心がけで火災を防ぐことができます。
普段あまり火災を含む災害について学び直すことは恥ずかしながらあまりないのですが、これをきっかけに防災について学んでみたいと思います。総務省消防庁のホームページに「防災・危機管理eカレッジ」という家族みんなで学べるコンテンツがありますので、ぜひアクセスしてみてくださいね。
参考文献
令和5年秋季全国火災予防運動の実施 総務省消防庁https://www.fdma.go.jp/laws/tutatsu/items/20231107_yobou_1.pdf
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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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