解離性同一性障害

皆様お疲れ様です。
早くも2月に入りましたがいかがお過ごしでしょうか。

先週は全国で最低気温がマイナスのところが多く、とても寒かったですね。
くれぐれも体調管理には気をつけてくださいね。

さて、寒くて外に出るのが辛い時に筆者がすることと言えば、「映画鑑賞」です。
以前も映画や、動画についてご紹介していますが、今回はドラマを観ました。

内容としては、主人公がヒーローなのですが、【解離性同一性障害】を引き起こしてしまった主人公でした。

普通のヒーローは「熱血」だったり「かっこいい」が先行するかと思いますが、今回観た作品は通常とは異なるヒーローだったので新鮮な気持ちで観ることができ、いつの間にか見入ってしまいました。

そこで気になってしまった筆者は、解離性同一性障害とはどんなものなのか調べてまとめてみましたので、下記にてご紹介したいと思います。

解離性同一性障害とは

厚生労働省のe-エルスネットによると

かつて多重人格障害と呼ばれた神経症で、子供時代に適応能力をはるかに超えた激しい苦痛や体験(児童虐待の場合が多い)による心的外傷(トラウマ)などによって一人の人間の中に全く別の人格(自我同一性)が複数存在するようになること

とされています。

これは、こころ検定でも学ぶ「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」と発症原因が同じものになりますが、不安になったり集中力が低下するのではなく、「自身の精神を守るため」に起こる解離という現象によって人格が増えると考えられているので少し違うようです。

また、まだまだ研究の余地があるようで、治療法が確立していないとのことです。

筆者も色々な映画やドラマなどで、多重人格のキャラクターが登場する作品を観たことがありますが、別人格の時の記憶が無く、「自分に何がおこっているのか」と苦悩や葛藤と闘っている描写に対して、とても辛そうだなと思いながら観ていました。

【治療法】

上記でもお伝えしている通り、確実な治療法が確立はしていないのですが、いくつか治療方法として紹介されていたのでご紹介致します。

  • 精神療法
  • 催眠
  • 環境調整

解離性同一性障害は「複数の人格を1つに統合すること」が最大の目標になります。

精神療法は長い期間が必要となり、トラウマの記憶を思い出すことから精神的につらい状況となるもので、過去と向き合うための時間となります。

催眠は、患者の状況(トラウマに対する対抗力や精神状態)によって行われるもので、別人格を呼び出せるかもしれない一つの方法になります。

環境調整はトラウマの原因となっている環境(職場・学校・家)を変えて、病院やクリニックまたは、地方にある別荘などで行うことで治療を進めやすくします。

このように、解離性同一性障害には治療法があるとの事です。
過去のトラウマと向き合うのは簡単なことではないですよね。
それが、精神が壊れてしまうくらい強烈なものならなおさら嫌ですよね。

難しいとは思いますが、確実な治療法が確立してくれるのを心待ちにしましょう。

最後に

今日は解離性同一性障害についてご紹介しました。
多重人格というのは、映画やドラマではヒステリックやホラーのような描写で表現されることが多いですが、患者の中には「自分は何者で、何が起こっているのかわからない」と悩んでいる方も多くいらっしゃいます。

もし、仮に皆様の身近な方で解離性同一性障害かな?と思ったら、診断に導き、治療中のサポートをしてあげたりと、患者様に寄り添ってあげましょう。

冒頭でもお伝えしましたが、気温が低い日が続いていますので体調管理はしっかりと。

そして、受験生の皆様は、最後の最後まで諦めずに自分は合格できると信じて試験に臨んでくださいね。

ガンバレ!!!

【参考文献】


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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